更新日:2026年05月21日|出典:川崎市感染症発生動向調査(川崎市健康安全研究所)
本記事は、川崎市健康安全研究所が実施する「川崎市感染症発生動向調査」の第20週・第21週(2026年4月27日〜5月10日)のデータをもとに作成した市民向けレポートです。川崎市内の定点医療機関から報告された患者数を集計したもので、地域の感染症流行状況を把握するための参考情報としてご活用ください。GWをまたぐ調査期間となっており、学校・保育施設での集団活動が再開するタイミングと重なるため、引き続き感染症の動向に注意が必要です。
今週の感染症発生状況
2026年第21週(5月4日〜5月10日)の川崎市内における主要感染症の報告数は以下のとおりです。前週(第20週)との比較により、各疾患の増減傾向をご確認いただけます。
| 疾患名 | 前週(第20週) | 今週(第21週) | 傾向 |
|---|---|---|---|
| インフルエンザ | 85 | 72 | 📉 減少 |
| 感染性胃腸炎 | 124 | 118 | ➡️ 横ばい |
| 溶連菌感染症 | 42 | 38 | 📉 減少 |
| マイコプラズマ肺炎 | 18 | 22 | 📈 増加 |
| RSウイルス感染症 | 31 | 35 | 📈 増加 |
| 手足口病 | 15 | 24 | 📈 増加 |
| ヘルパンギーナ | 8 | 12 | 📈 増加 |
| 水痘(みずぼうそう) | 11 | 9 | ➡️ 横ばい |
報告数は川崎市内の定点医療機関からの届出数であり、市内全体の患者数を直接示すものではありません。インフルエンザ・溶連菌感染症は減少傾向にある一方、手足口病・ヘルパンギーナ・RSウイルス感染症・マイコプラズマ肺炎はいずれも増加傾向にあり、特に乳幼児のいるご家庭での注意が求められます。
川崎市民が注意すべきポイント
🙌 手足口病・ヘルパンギーナの増加に要注意
手足口病とヘルパンギーナはともに夏季に流行しやすいウイルス性の感染症で、5歳以下の乳幼児が感染しやすい傾向があります。今週は両疾患ともに増加しており、GW明けの保育所・幼稚園再開のタイミングと重なっていることが一因として考えられます。特効薬はなく、対症療法が基本となるため、こまめな手洗い・アルコール消毒と、お子さんのタオルや食器の共有を避けることが大切です。
🫁 マイコプラズマ肺炎・RSウイルスへの備え
マイコプラズマ肺炎は飛沫感染・接触感染で広がり、長引く咳が特徴です。学童期のお子さんや大人にも感染することがあります。RSウイルス感染症は乳幼児・高齢者で重症化するリスクがあるため、家庭内に乳児がいる場合は感染者との接触を慎重に管理してください。いずれもマスクの着用・換気・手洗いが有効な予防策です。
🍽️ 感染性胃腸炎は引き続き高い水準
感染性胃腸炎は横ばいながら報告数が多い状態が続いています。調理前・食事前・トイレ後の石けんによる丁寧な手洗いを習慣づけましょう。嘔吐物・排泄物の処理の際は使い捨て手袋とマスクを着用し、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で周囲を消毒することが推奨されます。
💉 予防接種で防げる感染症は早めに
水痘(みずぼうそう)は定期接種の対象疾患です。接種を完了していないお子さんは、かかりつけ医にご相談ください。インフルエンザは今週減少傾向にありますが、年間を通じて散発することがあります。
感染症が疑われる場合は
受診の目安
以下のような症状が見られる場合は、無理に登園・登校・出勤せず、医療機関への受診をご検討ください。
- 38℃以上の発熱が続く
- 激しい咳・喘鳴(ぜーぜー・ひゅーひゅー)がある
- 嘔吐・下痢が繰り返される・水分が取れない
- 口の中や手足に水ぶくれ・発疹がある
- 乳幼児でぐったりしている・意識がおかしい
・川崎市健康安全研究所:感染症に関する情報提供(044-276-8250)
・川崎市救急医療情報センター(夜間・休日):044-222-1199
・子ども医療電話相談(#8000):夜間のお子さんの急病時(毎日19:00〜翌8:00)
・かかりつけ医がない場合は、川崎市公式サイトの医療機関案内もご参照ください。
出典・データについて
本記事のデータは、以下の公式情報を出典としています。
- 出典:川崎市感染症発生動向調査(川崎市健康安全研究所)
- 公式ページ:川崎市感染症発生動向調査(川崎市公式サイト)
- 対象調査期間:2026年4月27日〜5月10日(第20週・第21週)
- 報告日:2026年5月21日

